ふんわり、しっかり、包み込む。
モヘアカーディガンは、モヘアとシルク、ウールの魅力がつまった贅沢なニットです。
■ニットのこと
軽くてあたたかい、さっと羽織れるカーディガン。
モヘアの風合いを活かしたこのニットは、はじめて編地を触ったときの指を滑るやわらかさと、空気を多く含むふくよかさが印象的でした。
崩れにくいフォルムにするためには、モヘアだけではやわらかすぎるため、ウールを混ぜた編地の試作を行いました。
試作では編地の厚みや重さ、モヘアの毛足の出方等、様々な観点から検証します。
糸取り本数を変えながら、ボーダーや格子等の混ぜ方で調整を重ね、バーズアイという編み方に決めました。
言葉の通り、小さい鳥の目のように規則正しく並びます。
通常、色の異なる糸で柄を演出する際に用いますが、ふんわりと仕上がりながらも崩れにくく編み上がったことから、今回の素材にとって適した編み方でした。
また前立てと袖口、裾はウールのみで編むことで、着脱によるよれを抑えます。
■素材のこと
モヘアカーディガンは、モヘアとシルクからできた糸と、ウールの糸を混ぜて編んでいます。
南アフリカで2.5%程しかない希少な24.5ミクロンのモヘアに、芯にシルクを使用した糸です。
モヘアは通常流通している中では最も細く、とろけるような風合いが特徴です。シルクと相まって、見る角度によって光沢がでます。
モヘアの糸は一般的に芯糸にナイロンを使うことが多いですが、この糸は天然繊維100%の贅沢な素材です。
世界的な羊毛の産地であるオーストラリア ジロン地方で特に品質の高いとされる生後6ヶ月以内の子羊の毛を使用しています。
毛質はとても繊細で軽く、やわらかい肌触りと保温性、保湿性ともに優れた羊毛です。
嵩高性があることで適度なハリもあり、崩れにくいフォルムにすることに向いていました。
モヘアのやわらかな風合い。シルクの光沢やしなやかさ。ウールのぬくもりや弾力性。
様々な要素が一つになったモヘアカーディガンは、私たちが大切にしている“素材の特長を活かした編立”を想起させるニットです。